循環器内科

受付・診療時間/担当医

Schedule

  日・祝

午前

[受付時間]8:30~12:00
[診療時間]9:00~

川口
安斉
岡本
川口
岡本
中野
岡本
川口
平尾
齋藤
川口
平尾
交代制

午後

[受付時間]13:00~17:00
[診療時間]14:00~
※水曜日は15:00まで

平尾
川口
安斉
川口
平尾
岡本
平尾
岡本
川口
川口
平尾

休診日土曜日午後・日曜日・祝祭日・年末年始(12月30日~1月3日) 

学会などで不在となる場合があります。

診療内容について

Details

循環器内科

循環器内科では、血液が流れて循環する心臓や血管などの循環器に関する病気を診断・治療しています。

循環器疾患には、高血圧症や心臓の拡張・肥大、狭心症・心筋梗塞、心臓弁膜症、心筋炎・心筋症、心不全、不整脈(心房細動や期外収縮など)、睡眠時無呼吸症候群、閉塞性動脈硬化症など多様な疾患が含まれます。

心臓や血管の動脈硬化がどの程度あるか知りたい場合も循環器内科を受診してください。動脈硬化は生活習慣病や喫煙、加齢などによって進行します。また、心臓・血管病は、早期発見・早期治療が大変重要です。思い立ったらお早めの受診をおすすめします。

このような症状を診察します

  • 胸痛や胸背部の圧迫感・もやもや感
  • 呼吸困難や息切れ
  • 動悸や脈の異常(早い、遅い、脈が抜けるなど)
  • 足が腫れる
  • 全身のだるさや疲れやすさ
  • ふらつき、めまい、失神(気を失う)
  • 歩行時の足の痛みやだるさ
  • 睡眠中いびきがひどく、息が止まる
  • 血圧が高い、あるいは低すぎる
  • コレステロール値が高い、尿酸値が高いなど検査値の異常
  • 心臓病や動脈硬化などが心配

対応する疾患

Target

  • 狭心症
  • 心筋梗塞

  • 大動脈弁狭窄症・大動脈弁閉鎖不全症
  • 僧帽弁狭窄症・僧帽弁閉鎖不全症
  • 三尖弁閉鎖不全症
  • 肺動脈弁狭窄症・肺動脈弁閉鎖不全症

  • 期外収縮(心房期外収縮、心室期外収縮)
  • 房室ブロック・洞不全症候群・脚ブロック
  • 洞性頻脈・発作性上室性頻拍・
    心房粗動・心房細動
  • WPW症候群・心室頻拍・心室細動

  • 感染性心内膜炎
  • 肥大型心筋症・拡張型心筋症/二次性心筋症
  • 急性心筋炎・急性心膜炎

  • 閉塞性動脈硬化症、バージャー病
  • 胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤
  • 大動脈解離
  • 静脈血栓症、血栓性静脈炎


特に力を入れている疾患

循環器内科

心不全は、心臓機能の低下により息切れやむくみなどの症状が現れ、徐々に悪化していく病気です。生命に関わる重大な疾患であり、あらゆる心臓病の終末像とされています。患者さんによる適切なセルフ・ケアは、心不全増悪の予防に重要な役割を果たし、生命予後や生活の質(QOL)の改善が期待できます。

当院では、心不全の治療・管理に精通した多職種によるチーム医療を推進しています。医師や看護師、薬剤師、理学療法士、栄養士など、各専門分野のスタッフが集まり、週に1回、心不全カンファレンスを開催。心不全療養指導士を含む、専門知識や技術を有するメンバーで、患者さん一人ひとりに合わせた最適な治療方針を検討しています。

主な治療・検査

Treatment & Examinations

検査

血液検査

脂質異常症や高血圧、糖尿病などのリスクファクターを評価します。トロポニンやCPKによる心筋障害の診断、NT-proBNPによる心負荷や心不全の診断、Dダイマーによる血栓の診断、腎機能や肝機能検査、服用中の薬剤の体への影響の診断や評価にも用いられます。

心電図(ECG)

心臓の電気信号を測定して、不整脈や心筋梗塞などの病気を診断します。

レントゲン検査

胸部や腹部の異常を診断します。

心臓エコー検査

超音波を使って、心臓の形状や大きさ、動き、さらには弁の動きや血液の流れ、容量負荷の程度を評価します。

ホルター心電図
(長時間心電図)

不整脈や狭心症の診断だけでなく、ストレスの度合いを数値化できます。

頸動脈・腹部
エコー検査

動脈硬化度や腹部内臓の状態を確認する検査です。

ABI
(血圧脈波検査)

Ankle(足首)とBrachial(上腕)の血圧の比を見る検査で、同時に血管の硬さや上下肢の血流の状態を知ることができます。

下肢血管エコー検査

動脈の血流や静脈の血栓などを確認できます。

24時間自由行動下
血圧測定

血圧の日内変動を検査します。

終夜ポリグラフィー

睡眠時無呼吸症候群の診断に用いられます。

ヘッドアップ・
ティルト試験

起立性低血圧や体位性頻脈症候群、神経調節性失神の診断に用いられます。

運動負荷試験

運動や薬剤を使って、心臓の負荷をかけながら心電図や血圧を測定します。

心肺運動能検査
(CPX)

運動耐容能を厳密に評価する検査です。心臓や肺、骨格筋の能力を客観的に捉えられます。

CT検査

大動脈瘤の診断や冠動脈の状態を確認するために用いられます。心臓や血管だけではなく、肺の状態や全身臓器の状態も知ることができます。

冠動脈造影

X線を使って冠動脈を撮影し、狭窄や閉塞などの異常を確認する検査です。冠動脈疾患の診断に用いられます。

治療

循環器内科では、疾患の程度に合わせてさまざまな治療が行われます。代表的な治療法には、以下のようなものがあります。
下記以外にも、生活習慣の改善や、食事療法・運動療法なども大切な治療方法です。

循環器内科では、患者さんの症状や疾患の程度をしっかりと評価し、個々人に見合った治療方法を提供いたします。

薬物療法

高血圧症や狭心症、心不全、不整脈などの症状に対して、薬剤を用いた治療が行われます。たとえば、高血圧症に対しては降圧剤が用いられ、心不全に対しては利尿剤や血管拡張薬、強心薬が用いられます。

カテーテル治療
(経皮的冠動脈形成術)

狭心症や心筋梗塞で用いられる治療方法です。血管の中にガイドワイヤーとカテーテルを挿入し、カテーテルを冠動脈の狭窄部まで導き、血管を広げて血流を回復させます。再度狭窄しないように薬剤溶出性ステントと呼ばれる免疫抑制剤が塗ってある金属製の網目状の管を留置します。
閉塞性動脈硬化症に対して行われる血管内治療には、血管内バルーン拡張術やステント留置術などがあります。

心臓手術

心臓疾患が進行して、薬物療法やカテーテル治療では十分な効果が得られない場合には、心臓手術が必要となることがあります。心臓疾患が非常に重篤で、治療法がない場合には、人工心臓の移植が行われることも。しかし、心臓移植候補者の条件は非常に厳しく、移植には長い待機期間が必要となることがあります。

循環器内科の特色

Feature

循環器内科

心臓リハビリテーションについて

あらゆる心臓病をお持ちの方や心臓手術後の方が心臓リハビリテーションを受けていただけます。激しい運動は体の負担となり、逆に軽すぎると効果は期待できません。運動能力や体力の向上、骨格筋の改善は、血管内皮機能の改善につながるほか、心臓の機能改善によりQOLが向上し、心不全による再入院の防止が期待できます。
当院では、運動耐容能を評価するために、心肺運動負荷検査を実施しています。心肺運動負荷検査とは、マスクを装着して、心電図や血圧を測定しながら運動を行う検査です。最大運動量を測定し、心臓への負担を最小限に抑えつつ、効果的なトレーニングを行うための適切な運動量を厳密に評価することが可能です。
退院後も外来で心臓リハビリを継続でき、受診には送迎サービスを利用いただけます。入院中はもちろん、退院後も安心してご利用ください。

循環器内科

地域連携による
最適な医療サービスの提供

当院では、札幌市北区・東区の医療機関と協力して「さっぽろ北部心不全ネットワーク」を立ち上げ、心不全連携手帳を作成することで、地域連携を強化しています。
さらに、高度な心不全治療を実現するため、北海道大学循環病態内科学の教授・准教授をはじめとする多くの教室員に、当院の診療を直接お手伝いいただいています。これにより、当院で診療中の患者さんであっても、より高度な医療が必要な場合には、時期を失うことなく北海道大学病院での診療を受けることが可能です。北海道大学病院では、補助人工心臓や心臓移植、高性能な診断機器を用いた先進医療、さらには遺伝子診断を活用した個別化医療を受けられます。北海道大学病院で経カテーテル大動脈弁置換した患者さんなどの心臓リハビリは、当院で行う方がより効率的です。
院内および関連施設を中心とした多職種協働による地域連携を通じて、心不全患者さんに最適な医療を提供できる体制を整えています。

当院は愛心館グループの一員です。

札幌市を中心に医療・介護サービスを展開する社会医療法人社団愛心館では、3つの病院(愛心メモリアル病院、愛心内科・消化器科クリニック、愛心循環器クリニック)と、3つの介護施設(介護老人保健施設プラットホーム、来夢ライン、相談センター「レイル」)を運営しています。
急性期医療から在宅ケアまで切れ目のない医療・介護サービスで、地域の皆様の健康と地域医療の発展を支えています。

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