人工透析内科

診療内容について

Details

人工透析内科

慢性腎臓病が進行し、腎臓の機能が障害された状態を慢性腎不全と呼びます。慢性腎不全が悪化し、命に関わる状態になると、末期腎不全と呼び、血液透析や腹膜透析などの腎代替療法が必要となります。

当院では、血液透析(HD)はもちろん、血液透析濾過(オンラインHDF)の対応も可能です。心臓血管外科や皮膚科と連携することで、狭窄・閉塞といった透析シャントのトラブルや白癬などの皮膚疾患にもスムーズに対応できます。

経験豊かなスタッフが、患者さんの特性にあった治療法をご提示しますので、安心してご相談ください。

このような症状を診察します

  • むくみ
  • 動悸や息切れ
  • 食欲不振
  • 吐き気

対応する疾患

Target

  • 末期腎不全
  • 腎性貧血
  • 高カリウム血症
  • 高リン血症

主な治療・検査

Treatment & Examinations

  • 血液検査
  • 心電図
  • 心臓エコー検査
  • 血管エコー検査(シャントエコー検査)
  • レントゲン検査
  • CT検査

人工透析室のご紹介

Introduction

当院の人工透析室の特長

人工透析内科

Point 01 透析専門の医師と
専門性の
高いスタッフが在籍

専属の医師が毎日丁寧に回診し、カルシウム・リン・PTHホルモンのきめ細かい透析設定や透析時間除水プログラムを、患者さんの要望や体調に応じて調節しています。

透析担当の常勤医師 2名(うち1名腎臓内科兼務)
透析担当の非常勤医師 1名
透析技術認定士 2名
臨床工学技士 13名
看護師 5名

Point 02 患者さんに合わせた
オーダーメイドの透析

月に2回のペースで血液検査を実施することで、患者さんの状態に合った透析の調整を行っています。たとえば、心胸比の測定結果やご要望、体調に応じてドライウェイトを調整したり、投与薬剤の種類や量を変更したりしています。
使用する透析液は2種類です。患者さんの状態に合わせて、透析液や透析方法、薬剤の選定を行っています。

Point 03 透析液清浄化への
取組み

当院では、透析液について、厚生労働省が採用した日本透析医学会の定める水質基準よりもさらに厳しい基準で水質管理を行っています。透析液の状態を点検するために、定期的に透析液中の生菌数検査とエンドトキシン(発熱物質)値を検査するとともに、透析液が通るすべての機器管理の強化も行っています。

Point 04 当院でシャント造設・
シャント不具合に対応

当院には心臓血管外科があるため、万が一シャントに不具合が生じた場合も、他院に通院する必要はありません。シャント作成や狭窄、閉塞にもスピーディーに対応いたします。

Point 05 オンラインHDFの実施

当院ではオンラインHDFを行っています。血液透析(HD)は、血液と透析液を透析膜という分離膜を介して、拡散という現象により老廃物を除去する治療法で、血液透析濾過(HDF)は、血液透析(HD)に血液濾過(HF)を組み合わせた治療法です。清浄化された透析液を補充液として用いることで多くの濾過をかけることができ、血液透析ではあまり除去できない、多くの老廃物を除去できます。

骨・関節痛、イライラ感、不眠、痒みなどの症状改善効果や、透析開始時の尿量維持、健康状態を維持しての延命効果が期待できます。

Point 06 フットケアや
リハビリテーションの実施

糖尿病は動脈硬化や足病変の重症化が進みやすいとされています。そのため、透析後のフットチェックやフットケアがとても重要です。当院では、足病変発症の予防や、異常の早期発見・早期治療に努めることで、患者さんの日常生活動作(ADL)や生活の質(QOL)を低下させないようにしています。

当院には、リハビリテーション室も併設しています。体力の指標である最高酸素摂取量が高い透析患者さんは、生命予後がよいと報告されています。共にリハビリテーションに取り組んでいきましょう。

人工透析室のご利用案内

病床数 31床
使用機器
  • 日機装DCS-100NX:31台
  • 日機装DBB-100NX:2台
  • 日機装DBG-03:2台
  • 日機装DCS-20Si:4台
駐車場 透析を受ける患者さん専用の駐車場があります。
ご利用の際はアクセスページをご確認ください。
その他の設備・アメニティ
  • アーム付きテレビ
    すべてのベッドに、寝た状態で視聴できるアーム付きテレビを用意。VOD(ビデオ・オン・デマンド)も導入しているので、透析中にお好きな映画を鑑賞できます。
  • 電動ベッド
    ベッドはすべて電動ベッドなので、お好きな姿勢で透析を受けられます。
  • デジタル体重計
    すべてのベッドにデジタル体重計が付いています。リアルタイムに除水状況を把握することで、患者さんに合わせたきめ細かい除水を実現しています。
  • Free Wi-Fi
    Free Wi-Fiを導入しているので、透析中にお持ちのスマートフォンやタブレットでインターネットを利用いただけます。
  • 専用エリア
    透析を受ける患者さん専用の待合室と更衣室があります。個別のロッカーも完備しています。
  • 透析食のご提供(有料)
    希望される患者さんに対して、透析治療前後に透析食を準備しています。管理栄養士が水分・塩分・リン・カリウムをコントロールし、元ホテルシェフが調理した、美味しい食事を提供しています。ぜひ、ゆったりとくつろげるラウンジにてお召し上がりください。

送迎について

当院では透析治療を受ける患者さんを対象に、自宅と病院の往復送迎サービスを提供しています。

対象地域
  • 篠路・屯田・太平・百合が原・新琴似・麻生町の各地区全域
  • 北区・東区の当院近郊
    • 北24条〜北40条の西1丁目〜西19丁目(新川地区の手前まで)
    • 北24条〜北51条の東1丁目〜東15丁目(地下鉄東豊線路線より西側当院寄り)

対象地域を少し外れる場合でも送迎可能な場合がありますのでご相談ください。

対象者
  • 自家用車や交通機関などでの通院に不安のある方
  • 送迎車への自力での乗降、着席姿勢の保持が可能な方
送迎時間

月曜日〜土曜日/午前部・午後部の時間帯

夜間部の時間帯は対象外 祝祭日も運行 年末年始(12/30~1/3)は運休

料金 無料
ご注意事項
  • 送迎は最大5名までの乗り合い送迎です。乗り合い送迎の都合上、待ち時間が発生する場合があります。
  • 送迎時間は患者さんの通院状況と車両の運行時間などを考慮し、ご相談のうえで決定します。
    送迎の曜日・時間のご希望に添えない場合がありますので、あらかじめご容赦ください。

他院で透析治療をされている患者さんへ

当院での透析療法をご希望の場合、以下の手順でのご対応をお願いいたします。

Flow 01 現在透析を行っている施設の担当医に、転院をご相談ください。

Flow 02 担当医もしくは患者様ご本人から当院へ直接電話でご連絡ください。電話にて問診などを行い、当院での受入れを協議いたします。

診療情報提供書をお持ちの場合は、事前にご連絡ください。

Flow 03 後ほど、電話にて受入の可否や面談の日時などをお伝えします。

Flow 04 調整した日時にご面談を行います。

当院は愛心館グループの一員です。

札幌市を中心に医療・介護サービスを展開する社会医療法人社団愛心館では、3つの病院(愛心メモリアル病院、愛心内科・消化器科クリニック、愛心循環器クリニック)と、3つの介護施設(介護老人保健施設プラットホーム、来夢ライン、相談センター「レイル」)を運営しています。
急性期医療から在宅ケアまで切れ目のない医療・介護サービスで、地域の皆様の健康と地域医療の発展を支えています。

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