愛心メモリアル病院の特色

生活習慣病に起因する
循環器疾患の
総合的治療

Feature 01

愛心メモリアル病院の特色

愛心メモリアル病院は、1986年に心臓血管外科専門病院として開設以来、循環器内科、透析センターや眼科センター、皮膚科、腎臓内科、糖尿病内科、心不全診療センターを順次併設し、生活習慣病に起因する循環器疾患を総合的に治療できるようになりました。

高血圧や糖尿病などの生活習慣病は、心筋梗塞や狭心症、不整脈、心筋症などの循環器疾患を経て、最終的には心不全を引き起こします。また、腎臓病や眼科疾患を併存することもしばしばです。こうした生活習慣病と循環器疾患の密接な関係を踏まえ、当院では心疾患や血管疾患の治療を行うとともに、高血圧症や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の治療も重視しています。

総合的な治療を実現するためには、経験豊富な医師の存在が欠かせません。当院では、各診療科とも30年以上の経験を誇る医師が、患者さんに最適な治療方法をご提案します。

愛心メモリアル病院の特色

最新の心不全治療

高齢化社会の進行に伴い、心不全患者は増加の一途をたどっており、治療法も多様化しています。愛心メモリアル病院では、弁膜症に対するカテーテル治療や心臓移植などの高度な医療から、生活の質(QOL)改善のための緩和ケア医療まで、患者さんに合った最適な治療法のご提案が可能です。

心不全の包括的な治療においては、薬物治療や手術だけではなく、運動療法(心臓リハビリテーション)が必要です。加えて、患者さんのセルフケア能力の向上と治療への積極的な参加も欠かせません。
当院ではこれらを総合的に提供し、患者さんを心身両面からのサポートすることで、最適な心不全治療を提供できるよう努めています。

毎週月曜日の外来診療は、心不全を専門領域とする北海道大学病院循環器内科の安斉 俊久教授が担当しておりますので、どうぞご利用ください。

愛心メモリアル病院の特色

患者さんに寄り添う透析治療

2001年より人工透析外来を開始し、2015年7月には病床数を16床から31床に増床しました。愛心メモリアル病院の特長は、透析治療に加え、患者さんの全身状態をさまざまな角度から診療できる点にあります。循環器内科や外科以外にも眼科、皮膚科、糖尿病内科があり、患者さんの合併症や全身の状態を総合的に管理することが可能です。

人工透析室では透析室専属の医師が回診を行うため、カルシウム・リン・PTHホルモンのきめ細かい透析設定や透析時間、除水プログラムなどについて、患者さんのご要望や体調に応じて調節しています。透析液も2種類あり、オーダーメイドの透析が可能です。

愛心メモリアル病院の特色

難病疾患も扱う眼科

2013年に眼科を開設して以降、生活習慣病に起因する眼合併症や加齢による視機能の変化に対して、内科と連携しながら治療を進めています。

透析患者さんについては、透析の前後で眼科を受診していただくことが可能です。非透析日に通院する負担を軽減できるため、定期的な眼科受診を継続しやすくなり、きめ細やかなフォローを受けていただけます。

2016年12月からは白内障手術を開始しました。術後、より安静にしていただけるよう、一泊の入院での手術をおすすめしていますが、日帰り入院にも対応しています。

目がゴロゴロする、乾く、かゆいといった症状もお気軽にご相談ください。

このような合併症を
治療しています

  • 糖尿病網膜症
  • 糖尿病黄斑浮腫
  • 高血圧網膜症
  • 高脂血症網膜症
  • 喫煙関連眼疾患
  • 動脈硬化性眼底
愛心メモリアル病院の特色

早期発見・治療につながる
充実の検査体制

大動脈・血管ドックや心電図、心エコー、血管エコー、運動負荷検査(トレッドミルやエルゴメータによる心肺運動負荷)、24時間心電図(ホルター心電図)、ABI/CAVI、サーモグラフィーなど、さまざまな検査を取り扱っています。心臓CTや心臓カテーテル検査を行っているため、より詳細な心臓の評価も可能です。
また、当院では一般健康診断だけでなく特定健診や専門ドックにも対応しています。充実の検査体制で、病気の早期発見と早期治療に努めてまいります。

高度かつ
専門的な医療の提供

Feature 02

愛心メモリアル病院の特色

循環器疾患を中心とした幅広い診療領域において、専門的かつ高度な治療を提供しています。地域における高度な医療提供を実現するために最新のハイブリッド手術室を導入し、カテーテルを用いた低侵襲治療から外科手術、高気圧酸素療法の実践など、幅広い治療法を提供できる体制を整えています。

最新の医療機器と専門的知識を駆使し、患者さん一人ひとりに最適な治療を提供します。
セカンドオピニオンについてもお気軽にご相談ください。

疾患名・手術名 症例数
急性冠症候群
(不安定狭心症・
急性心筋梗塞)
35例
白内障手術 244例
ペースメーカーの
埋め込み、
電池交換の手術
54例
外来心臓
リハビリテーション
延べ患者数
1,444人
入院心臓
リハビリテーション
延べ患者数
5,320人

循環器診療をはじめとする高度で専門的な治療を提供するため、さまざまな認定を取得し、充実した医療体制を整えています。

  1. 指定自立支援医療機関
    (育成・更生医療、心臓脈管外科)
  2. 札幌市ACSネットワーク参加病院
  3. 日本循環器学会専門医研修施設
  4. 日本外科学会専門医制度関連施設
  5. 胸部ステントグラフト実施施設
  6. 腹部ステントグラフト実施施設
  7. 下肢静脈瘤に対する血管内治療
    実施基準による実施施設
  8. 特定疾患治療研究事業委託医療機関
  9. 先天性血液凝固因子障害等治療費
    研究委託医療機関
  10. DPC対象病院
  11. 指定自立支援医療機関

愛心メモリアル病院が誇る
最新設備・専門治療のご紹介

ハイブリッド手術室

当院には「ハイブリッド手術室」を含む3つの手術室があり、心臓疾患や大動脈および末梢血管の病気に対して、最先端の手術治療を提供しています。

ハイブリッド手術室とは、手術台と血管X線撮影装置を組み合わせた特殊な手術室のことです。従来は別々の場所に設置されていた手術室と心臓カテーテル室の機能を融合することで、心臓の動きをリアルタイムで把握しながら治療を行えるようになりました。また、血管X線撮影装置により血管を立体的に映し出すことで、より迅速かつ安全で、傷口が小さい手術を行えることも特長のひとつです。患者さんの身体的負担が軽減し、術後の回復がスムーズになるというメリットがあります。

主にこのような手術を行っています
  • 経皮的冠動脈形成術
  • 冠動脈バイパス術
  • 心臓弁膜症に対する手術
    (人工弁置換術、弁形成術)
  • ペースメーカー植え込み術
  • ペースメーカー交換術
  • 大動脈瘤に対する人工血管置換術
  • 胸部ステントグラフト内挿術(TEVAR)
  • 腹部ステントグラフト内挿術(EVAR)
  • 下肢末梢血管治療全般
  • 下肢静脈瘤治療
    (血管内塞栓術など)

下肢静脈瘤の専門治療

下肢静脈瘤とは、下肢の静脈が太くなり瘤(コブ)状に膨らんだ状態です。良性の疾患であるため命に関わることはありませんが、だるさ、むくみ、つる、などの症状が現れることがあり、進行すると、湿疹、色素沈着、潰瘍などを引き起こす可能性もあります。

当院では、最新の接着剤(グルー)を用いた治療をはじめ、血管内焼灼治療、高位結紮術・静脈抜去(ストリッピング)術、硬化療法など、患者さん一人ひとりに合わせた最適な治療を行っています。低侵襲な日帰り治療を中心に提供しているので、身体的負担を最小限に抑えることが可能です。これにより、治療後の回復がスムーズになり、日常生活に早期復帰していただけます。

患者さん中心の医療と
チーム医療の実践

Feature 03

愛心メモリアル病院の特色

患者さん一人ひとりのニーズや状況に合わせた「個別化医療」を追求しています。患者さんやそのご家族との相談を大切に、医療の意思決定プロセスに患者さんが積極的に関与できるよう努めています。治療方針について不明点や不安な点があれば、いつでも医師にご相談ください。

たとえば心不全の治療について。薬物療法や手術、運動療法といった医学的アプローチだけでなく、食事や栄養指導、居住環境の改善、社会保障制度の活用など、さまざまな方向から患者さんを支える体制を整えています。

当院では多職種協働によるチーム医療を早期から導入。グループ診療制のもとで、医師や看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、ソーシャルワーカーなど、さまざまな職種のスタッフが連携し、それぞれの専門性を活かしながら、患者さんの立場に立った医療を実践しています。

私たちは、誠意と謙虚さを常に持ち、患者さんに寄り添いながら、納得いただける高度で最適な医療を提供することをお約束します。

入院中もさまざまな専門スタッフが連携し、サービスを提供しています。

回診

患者さん一人ひとりに適した医療を提供します。

医師、看護師、薬剤師、社会福祉士、
管理栄養士、事務員

食事の配膳

ホテルのシェフを務めた調理師がお食事を患者さんのもとまでお届けします。

調理師

食事の工夫

管理栄養士が患者さんのご要望を伺い、美味しく食べられるように工夫を凝らしています。

管理栄養士

検査

追加検査が必要と判断したときには、その場で医師と相談し、迅速に検査を行います。

臨床検査技師、放射線技師、看護師、事務員

24時間365日体制での
救急患者の
広域受け入れ

Feature 04

愛心メモリアル病院の特色

救急指定病院として循環器疾患を中心に24時間365日体制で救急患者を受け入れています。軽症から重症まで、あらゆる救急患者に対して、救急外来での初期対応や急性期疾患への適切な治療を提供しています。

急性心筋梗塞、急性心不全、敗血症など、重篤な疾患に対しては、手術から集中治療室(ICU)での入院治療まで、シームレスな対応が可能です。

当院は2024年2月から運用が開始された札幌市の救急医療「見える化」システムに参加しています。これにより、救急隊との情報共有がスムーズに行われ、より円滑な救急医療の提供が可能となりました。一般的に対応が困難な患者さんの受け入れもできます。

愛心館メモリアル病院は、地域の救急医療を支える中核病院です。
迅速かつ適切な対応により、患者さんの生命と健康を守るため、全力で取り組んでまいります。

急性期から
回復期、慢性期まで
切れ目ない対応

Feature 05

愛心メモリアル病院の特色

疾患が発生してから安定するまでのすべての過程において、切れ目ない医療を提供しています。
医師や看護師、理学療法士など連携し、急性期の段階から積極的にリハビリテーションを実施することで身体機能の早期回復や日常生活動作(ADL)の向上を図っており、2023年度には在宅復帰率95%を達成しました。

退院後も当院の外来に通院いただくことで、スムーズに地域生活へと復帰できるようにサポートしています。退院後は地域の連携医療機関での治療や、訪問看護などの在宅医療を選択することも可能です。当院が有するネットワークを活かし、患者さんとそのご家族に寄り添いながら、質の高い医療・ケアを提供しています。

大学病院や
診療所と協力した
地域医療連携の強化

Feature 06

愛心メモリアル病院の特色

北海道大学病院をはじめとする地域の医療機関と緊密に連携し、効率的で切れ目のない医療連携体制を構築しています。患者さんの状態に応じて適切な医療機関へスムーズに紹介するとともに、退院後の継続的な治療・ケアの提供を実現しています。

地域医療連携の取り組みのひとつが「心不全診療センター」です。本センターでは、北海道大学病院や地域の各診療所と連携し、急性期から慢性期、回復期、終末期まで、心不全の全ステージを対象として、一貫性と連続性のある診療体制を整備しています。

当院では、心不全診療センターでの取り組みを中心に、全国の心不全診療のモデルとなれるよう努めてまいります。

愛心メモリアル病院では、東区医療介護ネットワーク協議会やさっぽろ心不全ネットワーク協議会を通じて、医療機関のみならず介護施設とも連携を取りながら、患者さんに相応しい最適な医療を追求しています。経カテーテル大動脈弁植え込み術(TAVI)や植込み型除細動器(ICD)、両室ペーシング機能付植込み型除細動器(CRT-D)の適応となる症例については、高度医療を担う医療機関へご紹介しています。

01 Partner

急性期病院

急性期を脱した亜急性期症例について、心臓リハビリテーションを含めた治療を当院にて担っています。

  • 北海道大学病院
  • 札幌東徳洲会病院
  • 勤医協中央病院
  • 札幌禎心会病院
  • 市立札幌病院
  • 札幌医科大学附属病院 など

02 Partner

回復期
リハビリテーション病院

  • 東苗穂病院
  • 花川病院 など

03 Partner

診療所

慢性心不全の増悪や急性心不全の症例がある場合に、診療所からの紹介を受けて、当院で入院治療を提供しています。治療により状態が安定した後は、診療所へ逆紹介を行います。

  • ひがし在宅クリニック
  • みきファミリークリニック
  • 栄町ファミリークリニック
  • 平澤内科呼吸器科クリニック
  • どい内科クリニック
  • 北20条内科クリニック
  • 今医院
  • ごう在宅クリニック
  • さくら内科クリニック など

当院は愛心館グループの一員です。

札幌市を中心に医療・介護サービスを展開する社会医療法人社団愛心館では、3つの病院(愛心メモリアル病院、愛心内科・消化器科クリニック、愛心循環器クリニック)と、3つの介護施設(介護老人保健施設プラットホーム、来夢ライン、相談センター「レイル」)を運営しています。
急性期医療から在宅ケアまで切れ目のない医療・介護サービスで、地域の皆様の健康と地域医療の発展を支えています。

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